トリート 石川美帆 | (後編)「すごい会議」でコスト削減3億円超え!!“日本の花嫁をもっと美しくしたい”という想いを込めたトリートの文化作り。

  

株式会社トリート 石川美帆

 ブライダル事業を展開する株式会社Plan・Do・Seeのグループ会社で、ウェディングドレスのレンタルおよび販売事業を全国展開する株式会社トリート。同社が運営する『THE TREAT DRESSING(ザ・トリート・ドレッシング)』はウェディングドレスのセレクトショップとして圧倒的な人気を誇っています。今回は取締役の石川さんにトリートの想いや「すごい会議」を通して得られた社内の新たな文化についてのお話を伺いました。

 

−− 「すごい会議」を導入されたきっかけを教えてください。

 「すごい会議」のことは体験講座を通して導入以前から知ってはいましたが、なんとなく苦手意識をもっていました。見てみぬふりをしていた課題があぶり出され、それに向き合わないといけないので、辛いものというイメージがあったんですよね。

 

今回は提案をもらったタイミングが良く、「コスト改善」という明確な課題に向き合おうとしていた時期でした。すでに明確になった目的に絞ることで、辛い思いをすることなく「成果」が手に入るかもしれないと考え、導入に踏み切りました。コスト改善が目的なので、社外に依頼せずに自社内で取り組むという判断もあったと思います。しかし、今回は外部のプロフェッショナルにお願いしたことで、短期間で結果を出すことができましたね。そして、会社としての本気度も社内に伝わったのではないでしょうか。

 

−− 実際に導入していかがでしたか。

 想定以上の成果が出て、とても満足しています。目標は1億円のコスト削減だったのですが、先日なんと3億超えを達成することができました。導入当初、当時のコスト状況をチェックしてもらったところ、3〜5千万は確実にコスト削減できるが、1億は厳しいかもしれないと言われていたので、正直、期待するほどの効果がでないのではと思っていたんです。社員からも「達成できるとは思っていなかった。今回のプロジェクトメンバーには感謝している」という言葉をもらっています。

 

−− 「すごい会議」を導入して、どのような変化が生まれましたか。

 社員の意識が変わり、コスト意識が会社の文化として根付きました。文化にするまでには一年ほどかかりましたね。せっかく仕組みやルールを作っても、そのほとんどは形骸化してしまいます。諦めずに発信し続け、社員全員を巻き込み、とことんやりきったからこそ会社の文化にできたのだと思っています。今回は部署を横断した5名のメンバーに「すごい会議」によるコスト改善プロジェクトを推進してもらったのですが、プロジェクトメンバーが非常に頑張ってくれていましたね。

 

導入以前は、私が「すごい会議」に苦手意識を持っていたこともあり、社員にもネガティブに捉えられるかもしれないと少し心配していました。しかし今では誰もが日頃から「すごい会議」という言葉を口にし、行動できるプロジェクトになりました。そして、コスト改善が実現できたので、社員全体の給与ベースを上げることができたんです。これにはみんな喜んでくれていると思います。

 

コスト削減をするために、具体的にどのような工夫をしたのか

 例えば、社内報で3カ月に一度、進捗を発信する、毎月会議でマネージャー陣にコスト改善案を発表してもらうといったことを実行しました。マネージャー陣も、毎月改善案を考えるのは大変なので、だんだんと部下を巻き込んでいくようになります。それを繰り返すことで、ほぼ全社員を巻き込んだ取り組みにすることができました。今回はコスト改善だけに目標を絞ったことで、行動を明確にできたのも良かったと思います。

 

 −− その他、変化はありましたか。

「すごい会議」の導入でプロジェクトメンバーの成長が著しかったですね。実はそれが今回のプロジェクトの裏目的でもありました。プロジェクトチームには素質があるのにそれを活かしてきれていないメンバーを集めたんです。もう一段成長するためには、それぞれに意思決定力や、課題認識力、データ分析力など、身につけなければいけないスキルがありました。そして成功体験を積んで自信を持って欲しいという想いもありましたね。プロジェクトの成功を通じてそれぞれが足りなかったモノを得てくれたし、実際に全員の等級があがるという目に見えた結果も出ています。

 

そして、メンバーに主体性を持ってプロジェクトを進めてほしかったので、私は後方支援に回っていたのですが、2週間に一度全員と1on1を行い、困っていることやサポートが必要なことがないかを都度確認していました。あるとき、目標達成まであと一歩というところで、メンバーの一人から提案のメールが届いたんです。メールには、クライアントとの交渉のために取締役である私の力を貸して欲しい旨と、その交渉によって何が起こるか、どのようなプロセスを経て、どれほどのコスト削減が見込めるかということが書いてありました。それを読んで、私は即答でOKし、アポを取って交渉にいきました。それが、メンバーの成長を感じて非常に嬉しかった出来事のひとつです。

 

良い意味で上司を使うことができるようになり、周りを巻き込む力が付いたことが感じられた瞬間でしたね。また、一緒にプロジェクトを進めたことで、私の意思決定プロセスを間近で見てもらえたのも良かったのだと思っています。

 

 −− 今後の展望を教えてください。

 1つ目は海外展開です。トリートの「日本の花嫁をもっと素敵に、もっと美しく」という願いの範囲を、次はアジアにも広げていきたいです。弊社はドレスの質を非常に重要視していて、通常は1着のドレスを何十回も貸し出すと思うのですが、トリートでは繊細なシルク製ドレスにこだわり、1着につき10回ほどしか貸出ししません。そのため、レンタルできる回数が終わったドレスもまだきれいなんですよね。そのドレスをアジア圏にリユースするという計画を考えています。アジアでは日本の結婚式に憧れを持つ人が多いので、弊社の資産を有効活用できるのではと思っています。

 

2つ目は壮大な目標になるのですが、結婚式業界の仕組み自体を変えていきたいと思っています。最近はただお金がかかるものと考え、結婚式をしない人も増えています。しかし、結婚式はとても素敵なものなんです。それを知ってもらうためには業界全体が変わらないといけないと感じています。今は、まず式場を選び、式場が提供する料理のメニューやドレスを選ぶのが一般的です。そのため、式場の力が強く、関連業者と主従関係ができてしまうという一面があるんです。

 

「このドレスにはこの式場が合いますよ」とか、「この花に合うのはこのドレスですよ」といった、一方通行ではない送客の仕組みができれば、関連業者全てをパートナーとして結びつけることができるのではと思っています。そうなればパートナー企業同士が力を合わせて、料金も明確になり、素晴らしい内容の結婚式を作ることができるはず。そしてお客さまの満足度も上がり、結婚式のイメージが変わっていくでしょう。

 

なかなか一筋縄ではいかないでしょうが、新たなパートナーシップの提案をし、日本の結婚式のクオリティをもっと高めていきたいですね。

 

 石川美帆氏インタビュー、前編記事はこちら

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