ランクアップ 岩崎裕美子 | (前編)17時にはほとんどの社員が帰宅!残業せずに成果を150%アップさせた「すごい会議」とは!? | HERO MAKERS

株式会社ランクアップ 代表取締役 岩崎裕美子

 

累計販売個数650万本を超える大ヒット製品「ホットクレンジングゲル」をはじめ『マナラ化粧品』を手掛けるランクアップ。ほぼ残業ゼロでありながら成長を続けられる背景には「すごい会議」のコーチング導入がありました。ランクアップ設立のエピソードからコーチング導入による会社の変化まで、岩崎社長にお話を伺いました。

 

産後も働ける会社を作りたい!37歳で決意した起業の道

 

—— 岩崎社長のご経歴をお聞かせください。

 ランクアップ設立以前は、広告代理店の取締役営業本部長としてバリバリ働いていました。小さなベンチャー企業だったので、早く会社を安定させたいという想いで、夜中だろうが土日だろうが体力の続く限り仕事をしていたし、部下にも膨大な量の仕事をさせていました。

 

その結果、売り上げが上がると共に退職者もどんどん増えていきました。部下のほとんどが女性だったということもあって、結婚・出産を意識する年齢になると、「この会社では仕事と家庭を両立できない」と判断するのでしょうね。いくら採用しても人は一向に定着せず、数年経つと退職していくということを繰り返していました。そのため、常に新人教育に追われる日々。これでは会社を継続的に成長させることは難しいですよね。女性が働きやすい「残業しない会社」を作りたいと思うようになったのはこの頃からです。

 

当時のこの広告代理店では、出産して復帰した女性は戦力外になってしまうんですよね。平気で20時以降に会議をするような会社では、子供のお迎えなどで遅くまで残れない社員は迷惑な存在になってしまいます。寝ないで働いてどんなに頑張って積んだキャリアでも、出産した途端にもう活躍する場所がなくなってしまう……。この体制をなんとか変えたいという気持ちから、「やりがい」に「長時間労働」がセットにならないような会社を作ろうと決意し、37歳の時に起業しました。

 

—— 化粧品事業を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

 前職がとにかく忙しすぎたので、気が付くと驚くほど老けていました。特にお肌がボロボロになってしまって。化粧品を色々と試してみたけれど、あまり効果がなかったので、自分の肌に効果のある化粧品を作ろうと考えたんです。

 

業界の常識、流行を超えた“悩み”への執着

 

—— 業界未経験で、どのように化粧品を作っていったのですか。

 製品の裏側に書かれている成分を見て、製造会社をチェックしては、片っ端から電話することから始めました。結局のところ、ほとんど相手にしてもらえませんでした。ある製造会社からは「有名ブランドと同じものを作ればよいのでは?」とまで言われたこともありました。

 

その当時、化粧品業界は他社のヒット製品と同成分の製品を作って、パッケージや値段を変えて売るという会社も多かったのです。信じられませんよね。私は流行っているとか売れそうとか、そんな理由で化粧品を作るなんて絶対に嫌でした。

 

とにかく「本気できれいになりたい」、「女性が美しくなるためには一体どんな化粧品を作ればいいのか」ただそれだけを純粋に考えて化粧品を作ろうと決めたのです。それからもたくさんの研究者とお話ししましたが、私のこの気持ちに応えてくれる方にはなかなか出会えず、「もうダメかも」とあきらめかけたとき、とうとう私の情熱を受け止めてくれる研究者の方にお会いできたのです!本当にあきらめないで良かったと感動しました!

 

—— 実際に化粧品づくりをしてみてどうでしたか。

 「効果を実感できないものは売らない」でも「毒を塗ってまできれいになりたくない」というのが私のポリシーです。自分が使いたいと思えないものを、人にはお薦めできませんからね。でも、おいしいものには化学調味料が入っていることが多いように、化粧品の場合も「効果」と「安心」を両立させることは至難の業でした。

 

そんな試行錯誤の末に誕生したのが「ホットクレンジングゲル」をはじめとした11点のラインナップ。おかげ様で創業以来一度も売り上げを落としたことはなく、12期となる2016年度は90億円の売り上げを出すことができました。

 

—— ヒット製品が次々と生まれていったのですね。

 実はこれまで、「売れるものを作りたい」と思ったことは一度もありません。売ることを考えず、ただ純粋に自分たちが欲しい製品を作っています。そういうやり方が出来たのは、私たちが素人だったからこそだと思っています。

 

例えば「BBリキッドバー」は、ママ社員の佐々木が出産したことをきっかけに作った製品です。ママになると忙しくてゆっくりファンデーションを付けられないのです。そこで「手を汚さずにBBクリームのようにササっと付けられて、リキッドファンデーションを塗ったような綺麗な肌に仕上げたい」と考えたんです。たくさんの研究者に「そんなの無理だよ」と言われながらも、「液体を固めて欲しい」と頼んで回り、最終的には体温で溶けだす生チョコのようなバータイプのBBクリームを作ることが出来ました。他にもこんな風に、業界の常識を知らないからこそ作ることができたという製品がたくさんあります。

 

—— 社員の発案が、そのまま製品化されるのですか。

 基本的に新製品の発案については、製品開発部が取り組んでいますが、その他に全社員がアイデアを実現できる場として「製品開発塾」というものを設けています。これは、化粧品に限らずあらゆる女性の悩みを解決できる製品を作ろうという場です。

 

そこで良いアイデアが出れば試作品を作り、効果が検証できれば製品化を進めます。当時、広報部にいたママ社員が「出産後もスタイルを良く見せられる下着がほしい」というアイデアを製品化させて、その後製品開発部に異動したという事例もありますよ。

 

成功への近道を学ぶべく導入した“すごい会議”

 

 

—— 業績が右肩上がりの中、「すごい会議」のコーチングを導入したのはなぜですか。

 社員向けの研修を探していた時に、知人から「すごい会議」の存在を教えてもらいました。興味があったので申し込もうとしたのですが、あまりの金額の高さにびっくり。結局その時は金額面で折り合わず導入を見送りました。その1年後、偶然エナジャイズさんのコーチを紹介してもらう機会がありました。今なら費用が出せると経営判断し、導入を決心しました。「日本にある多くの素晴らしい会社が実践している成功への近道」というものを知りたかったというのがその理由です。

 

—— 導入した結果はどうでしたか。

最初はあまり上手くいきませんでした。コーチからの質問によって気がついた私たちの課題は、「PDCAを回せていない」という点です。確かにそれまでは目標を決めても、その結果を追うようなことはしていませんでした。そこで最初はカスタマーサービス部・宣伝部・販売促進部・製品開発部におけるリーダー層の社員たちと一緒にコーチングをスタート。会社全体の売り上げアップを目標にし、それを達成するにはどうすべきかについて話し合いました。

 

しかし会議で考えた改善ポイントは、過去に実施したことのあるものばかりで、なかなか新しい施策が出ませんでした。気づけば「すごい会議」が「くらい会議」に……。コーチから「ランクアップさんには6時間連続の会議体系やOneTimeで始まる会議体系は効果的ではない可能性があるから、もっと御社にとって効果的なのびのびできるやり方に変えてみてはいかがでしょうか!?」というアドバイスをいただき、最初のチームは解散することにしました。

 

岩崎裕美子氏インタビュー、後編記事はこちら

 

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