サーキュレーション 久保田雅俊|(前編)「新しい働き方」最前線!日本の労働人口減少という社会問題解決へアプローチ。サーキュレーションが目指す世界とは?

株式会社サーキュレーション 代表取締役社長 CEO 久保田雅俊

株式会社サーキュレーションは「外部のプロ人材によるオープン・イノベーションサービス」という、今までにない新しい事業を展開しています。豊富な経験・知見やノウハウを持つプロフェッショナルワーカーの方々と共に企業の経営課題を解決する一方で、「ひとりが同時に3社で働く」という、次世代に向けた新たなワークスタイルを創造しています。今回は代表取締役の久保田雅俊氏に、ご自身の経験や事業立ち上げの背景をお伺いしました。

 

21歳の若さで父親の会社を清算

 まず、久保田様のご経験や企業に至った背景をおきかせください。

サーキュレーション起業のきっかけは、ひとつの強烈な過去の経験が大きく影響していると考えています。それは、21歳の時に中小企業を経営していた父が突然意識不明になってしまい、父の会社を精算したという出来事です。当時、父は地元でも名のしれた塾の経営者でした。40人ほどの先生方が所属していたのですが、父が倒れた途端に会社が立ち行かなくなり、どんどん組織が崩れていきました。父が人生をかけて打ち込んできたものが、わずか3ヶ月で崩壊してしまった。5人兄弟の長男であった私は、母と一緒に会社の清算に追われました。

 

「父の他に、誰かひとりでも経営を担う人材がいれば、この会社は存続できたかもしれない。」そう感じました。私はこの経験から、企業は「人」が支えているということを痛感したのです。大学卒業後は大手人材サービス会社への入社を決めました。

 

 サラリーマン時代のご経験をお聞かせください。

入社後は人材紹介事業に配属されました。しかし、社会人1年目は目標未達ばかりで、言葉に出来ない程の挫折を山ほど味わいました。「中小企業経営の脆さ」を「人」で解決したいという強い思いをもって入社したはずなのに…。まさに天狗の鼻を折られた気分でしたね。しかし、この会社で一流になれなかったら、社会問題なんて到底解決できない。そういう思いで業務に励んだ結果、5年目には最年少で部長に昇格することができました。マネジメント側になると、一気に視野も広がります。人材業界に関する知識もかなり深まっていました。「自分の意志で何か起こすなら、今のタイミングだ」と考えたのが丁度この頃です。

 

まずは社長室のドアをノックして、新規事業の社内コンペの仕組みを提案することから始めました。無事、提案が起用され、社内コンペが開催される事に。そしてコンペの結果、私が起案した「企業の経営課題をシニアの経験・知見によって解決するサービス」という事業案が優勝し、私は社内初の起業家となりました。年間で約数十万人の部長職以上のシニアが定年退職している一方で、世間では労働人口減少が叫ばれています。この矛盾を解消し、シニアが活躍できる仕事を生み出すビジネスを作りたいと考えていました。

 

この事業を展開する中で、シニアだけでなく年齢を問わず外部のプロフェッショナル人材の経験や知見、技術やノウハウを活用するニーズに、強い可能性を感じました。日本の99%のシェアを占める中小企業には圧倒的に優秀な人材が足りていない。イノベーションを起こすには、事業開発、販路開拓、マーケティング、あらゆる面においてプロが必要だと。「企業と人とのオープンイノベーション」の専門会社を創ろうと考えるに至りました。

 

そして、20141月「世界中の経験・知見が循環する社会を創る」というビジョンを掲げ、7人ボードメンバーと共にサーキュレーションを設立しました。

 

欧米ではすでに、こうした「フリーのプロフェッショナルが専門性を活かして働く」ということが一般化しています。しかし日本を始めとするアジアでは、マーケットすらできていない。ここを私たちが創っていこうと考えたんです。

 

プロフェッショナルの知見をシェアしていく時代へ

 サーキュレーションは設立してまもなく3年でしたね。主サービスのほかにも、すでに新たなサービスをリリースしたと伺いましたが、それはどんなサービスですか?

ひとつは「X-book(エックスブック)」というものがあります。サーキュレーションが独自に構築した1万人以上のプロフェッショナル人材のスキルと企業の課題をマッチングし、電話もしくは対面にてプロから1時間程度ヒアリングできるサービスです。経営課題に対する知見を、プロからピンポイントに必要なだけヒアリングし課題を解決できるのがメリットです。

 

ベンチャー創業者、外資企業役員、大手製造業の工場長、コンサルティング会社出身者というような、簡単にはリーチ出来ないハイクラスのプロフェッショナル人材が登録しており、彼らの深い知見をWEB上で提供できるプラットフォームを構築しています。今後、新しい働き方が加速していくこれからの時代にマッチするサービスだと考えています。

 

二つ目は、CTOクラスのエンジニアやデザイナーのマッチングサービス「flexy(フレキシー)」です。エンジニアは恒常的に人材不足で、非常にニーズが高いサービスです。時間や場所の制約に埋もれていた優秀なエンジニアやデザイナーを掘り起こし、週1日からの案件やリモートでの支援を可能にします。

 

「就職して一つの会社で働きつづける」ことは、素晴らしいことです。しかし、一方で「専門性を活かし、一社にとらわれずプロとして働きたい」という個人は増えてきています。当社は、そうした「自身の強みを活かした新しい働き方」の選択肢を提供できる会社でありたい、そう考えています。

 

久保田雅俊氏インタビュー、後編記事はこちら

 

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