ファインドスター 渡邊敦彦 | (前編)2022年までに200人の起業家を!ファインドスターグループに聞く世界一の起業家輩出グループを目指す想い | HERO MAKERS

 

株式会社ファインドスター 代表取締役社長 渡邊敦彦

 

1996年の創業以降、「20226月までに200人の起業家と100社のベンチャー企業を創出する」を目標に掲げるファインドスターグループ。通信販売業界の陰の立役者として多くのクライアントを支える傍ら、起業家の育成にも力を注ぎ、これまでに約10人のグループ会社社長を誕生させました。自らもその一人である株式会社ファインドスターの渡邊社長に、新規事業の立ち上げや起業家輩出に対する想いをお伺いしました。

 

 

“作る”が向いていないから“売る”。既卒で入社し、グループ会社設立を経て、社長へ

 

—— 渡邊社長のご経歴を教えてください。

 僕は「◯◯家」という肩書に惚れるという変な癖がありまして。中学高校時代は「美術家」に憧れ、美術部と写真部に入って、テキトーに撮った写真を暗室で凄く濃く焼いて、その上からペンキでペインティングして「はい、これが現代アートです」と言ったイタい高校生をやっていました(笑)。

 

ただビビリな性分でして、「美術家」で飯を食うのはどうもリスキーだな、ということで、もう少し現実的で、且つアウトローな感じを許してくれる分野はないものかと探してたところ、書店で安藤忠雄さんの本を見つけまして、その中に「光の教会」という建物の写真が載っていて非常に感動し、「建築家」になろうと決意しました。

 

大学に入ると驚きました。建築家を志す人ってこんなに多いんだ、と。そしてその志す人の熱に圧倒されてしまい、すっかり意気消沈。学校にはほとんど行かなくなってしまいました。

 

就職活動もすぐに止めてしまいました。何がやりたいのかわけがわからなくなっていました。そこで1年間アメリカに逃げまして、帰国したら建築関係の仕事に進むかどうかジャッジするために現場で働いてみようということで、内装工事見習い・大工見習いをちょっとやったら「ああ、これは向いてないな」ということになり、たまたま本屋で見つけた「渋谷で働く社長の告白」に大変感激しまして、「起業家」になろうと決意し、起業家輩出企業を謳っていたファインドスターに拾っていただいた、というのが経緯です。

 

—— そこから社長になられるまではどのような経緯だったのですか。

 一応「起業家」を志すにあたり、目的のようなものはありました。「地元・愛媛に大きな雇用を創出できるような事業をやりたい」ということです。で、その目的を持ったまま、まずはファインドスターで営業職を二年間やりました。これは非常に面白かったですね。

 

結構向いてたんでしょうね。そこそこ成果を出せました。あと最も大きかったのは「通販ビジネス」との出会いでした。当時からファインドスターは通販企業に特化して事業をやっていましたので、毎日通販企業の方とお会いするわけです。「ああ、このビジネスなら愛媛でもできるな」と。

 

そこで、これからは通販と言ってもEコマースだろ、ということでEC企業に転職しました。ところが、Eコマースの勉強はできても起業のチャンスを手にできるわけではありません。悶々とした日々を過ごしてたように思います。

 

そんなある日、ファインドスター創業者の内藤が「グループ会社を創りたい」と飲み会で言ってまして、チャンスが来たと。「俺にやらせて欲しい」と辞めた分際で直訴しまして、また快くファインドスターグループに戻らせていただき、グループ会社一号の株式会社ワンスターを創業し、代表取締役に就任しました。

 

—— 「通販」というキーワードがありましたが、御社ではどのような事業を展開されていますか。

 ダイレクトマーケティング支援事業をグループで行っています。オフライン領域のファンドスター、デジタル領域のワンスター、中華圏への進出支援のスタートアジア、インフォーシャル領域のDダイレクションズ、PR領域のフロントディール、九州エリアに特化したスタイルビーです。

 

ファインドスターでは紙媒体・テレビ・ラジオといったオフライン領域支援、ワンスターではネット広告を主としたデジタル領域支援、スタートアジアでは日系通販企業の台湾進出支援を行っています。スタートアジアは、海外拠点の立ち上げから輸入ライセンスやコールセンターのサポートなど、海外展開に必要な全てのサービスをワンストップで提供しているのが強みです。

 

日本の新たな産業の創出を目指し、グループ全体で起業家輩出に注力

 

—— ファインドスターグループは「世界で一番起業家を輩出する」をビジョンに掲げていらっしゃいますが、起業家輩出に対する思いを教えてください。

 戦後から一貫して日本の開業率は下がっていて、先進国でも最下位です。人って面白いもので高度経済成長やバブルと言った絶好調を体験すると挑戦しなくなるんですね。

 

日本の産業は繊維、重工業、自動車、電機と栄えてきましたが、経済を新陳代謝させてきたのはいつだってベンチャー企業です。生き残ったベンチャー企業が大きなマーケットを作っていくのです。起業家の数を増やし、自動車産業、電機産業に次ぐ新たな産業を生み出すために、日本の開業率を上げる仕組みを創りたいというのが私たちの大義です。

 

また僕自身も起業を経験して、こんなにエキサイティングな生き方ないじゃないですか。こんな面白い生き方をもっと広げていきたい、という素朴な想いもあります。

 

—— 「20226月までに200人の起業家と100社のベンチャー企業を創る」という具体的な目標もありますよね。

 グループ代表の内藤がよく言うのですが、ファナックを生み出した古河グループみたいになろうぜ、と。子が親を超える経営を目指しています。先輩企業が経験した成功や失敗をもとに事業を始めるからには成長スピードもより早く、成長スケールもより大きくしないといけない。そのためのキーワードとして、親会社・子会社といったピラミッド形経営を否定し、ヒエラルキーのないグループ経営を行っています。

 

私たちは中小企業の集まりを作りたい訳ではありません。様々な戦略がクロスした中で勝ち残った事業がメガベンチャーになることが、大きなマーケットの創出に繋がっていくと信じています。一定数のベンチャーを創り、その中からスーパースターを誕生させること。それが真の目的です。

 

—— 現在までにいくつのグループ会社が誕生しましたか。

 2008年にグループ経営をスタートさせ、第一号となる株式会社ワンスターが誕生しました。その後7年で7社のグループ会社が誕生しています。今後はその流れを加速させていく方針で、来期も23社設立する予定です。

 

ビジネスの種を見つけることが癖付けられる環境を

 

—— 起業家が生まれる仕組みはどうなっているのですか。

 まだ仕組みと言えるほどのものはないんです。今できていることは、まずは「起業家志向」の若者を積極採用すること。そして、その者たちがファインドスターグループで働く中で、先輩社員が起業していく姿を直接見て、現実的に思考し始める。既存事業で成果をきちんと上げ、マネジメントまで経験できたら、「じゃあ、そろそろいくか」と声をかける。その時の目が輝いたらGOです。こんな感じです。仕組みはないようで、あるような。まだ手探りですね(笑)。

 

—— 「起業塾」以外にも新規事業立ち上げのための様々な取り組みがあるのですよね。

 顧客の“新たなニーズ”を見つけるために商談内容は全てデータベース化しています。このデータベースが新規事業の種の宝庫なのです。データベースは全グループに開放されており、商談データベースから多くの新規事業案が生まれています。他にも、年に2回新規事業コンテスト「コロンブス」を実施するなど、日頃からビジネスの種を見つけることが癖付けられる仕組みを作っています。

 

渡邊敦彦氏インタビュー、後編記事はこちら

 

 

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